GMTをWindows Server 2008 R2で使用する。2008 R2ということで当然ウィンドウズは64ビット環境。
2014年6月現在のGMTの最新版は5.1.1であるが、安定した動作が見込まれるバージョン4を使用することにし、現時点のバージョン4の最新版である4.5.12を使用する。なお、安定した動作を期待することから、64ビット版ではなく32ビット版のGMTを使用する。
ホームページ(http://gmt.soest.hawaii.edu/)から、上部のメニューのDownloadをクリック。
GMT release Filesとファイルの一覧が表示される。これらファイルは最新版であり、このリンクからダウンロードすると時間もかかるため、下部のMirror sitesのTokai U(ftp://ftp.scc.u-tokai.ac.jp/pub/gmt)をクリック。
binディレクトリにある以下の3つのファイルをダウンロードする。
gmt-4.5.12-win32.exe
gmt-4.5.11-pdf-win32.exe
gshhg-2.3.0-win32.exe
gmt-4.5.12-win32.exeのアイコンで右クリックしてメニューを表示して「管理者として実行」をクリック。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので、アドミニストレーターのパスワードを入力する。
セットアッププログラムが動作をする。指示に従ってインストール作業を行う。なお、インストール先はC:\programs\GMT4ではなく、C:\GMT4にするのが無難。
次に、gmt-4.5.11-pdf-win32.exeのアイコンで右クリックしてメニューを表示して「管理者として実行」をクリック。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので、アドミニストレーターのパスワードを入力する。
セットアッププログラムが動作をする。指示に従ってインストール作業を行う。なお、インストール先は上に倣ってC:\GMT4にするのが無難。
C:\GMT4\share\doc\gmt\pdfにマニュアルのPDFファイルがインストールされる
gshhg-2.3.0-win32.exeのアイコンで右クリックしてメニューを表示して「管理者として実行」をクリック。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるので、アドミニストレーターのパスワードを入力する。
セットアッププログラムが動作をする。指示に従ってインストール作業を行う。なお、インストール先はデフォルトではC:\programs\GSHHGになっているだろうが、C:\GMT4\GSHHGにするのが無難。
環境変数PathにC:\GMT4\binが自動的に追加されているだろうが、念のため、確認する。GMT_SHAREDIRという環境変数にC:\GMT4\shareが割り当てられていることも確認する。
海岸線データの設定を行う。C:\GMT4\share\conf\coastline.confをテキストエディターで開く。なお、管理者として実行したメモ帳で開いて編集を行うこと。1行目にC:\programs\GSHHGと書かれているだろうが、これをにC:\GMT4\GSHHGに修正して保存する。なお、C:\GMT4\GSHHGの前後に空白スペースを入れると海岸線データの読み込みに失敗して、以下のようなエラーメッセージが表示されるので注意。
C:\GMT4\bin\pscoast.exe: ○○ resolution shoreline data base not installed
C:\GMT4\bin\pscoast.exe: No databases available - aborts
試しに図を作ってみる。最初にPowerShellかコマンドプロンプトを実行して、作業用フォルダーで以下のように入力。
> gmtset PAPER_MEDIA a4+
.gmtdefaults4というファイルがカレントフォルダーにできあがるはず。a4+とすることで、A4サイズのEPSファイルを作る、という指示になる。
コマンドプロンプトでは以下のように入力する。
>pscoast -Ba1f1g0wsen -JM12 -R122/155/20/47 -Df -W1 -P > figure.eps
PowerShellでは以下のように入力する。
PS > pscoast -Ba1f1g0wsen -JM12 -R122/155/20/47 -Df -W1 -P | Out-File figure.eps -encoding Default
カレントフォルダーに作成されたfigure.epsをGSviewなどで開き、以下のように日本全国が表示されれば、インストールは無事に完了している。