a.txtとb.txtという2つのファイルがあり、その2つをまとめたファイルarc.tarを作成する。ファイルには拡張子としてtarをつけるのが慣例になっている。
>tar cvf arc.tar a.txt b.txt a a.txt a b.txt
tarコマンドは複数のファイルをまとめる機能しかない。ファイルを圧縮してサイズを小さくするには、「z」をつける。この場合は、ファイルには拡張子としてtar.gzをつけるのが慣例になっている。
>tar cvfz arc.tar.gz a.txt b.txt a a.txt a b.txt
tarコマンドにより作成された圧縮ファイルは「t」によりファイルの中身を一覧表示することができる。表示するだけで、展開されるわけではない。
>tar tvfz arc.tar.gz -rw-rw-rw- 0 0 0 3 6 01 11:35 a.txt -rw-rw-rw- 0 0 0 3 6 01 11:35 b.txt
特定のファイルだけど一覧表示したい場合は以下のように指定する。
>tar tvfz arc.tar.gz b.* -rw-rw-rw- 0 0 0 3 6 01 11:35 b.txt
まとめられているファイルを展開するには、「x」をつかう。
>tar xvfz arc.tar.gz x a.txt x b.txt
ファイル名で指定すると、特定のファイルだけを展開することができる。
>tar xvfz arc.tar.gz b.* x b.txt
ファイルをまとめたときに、ディレクトリ情報もつけてまとめることができる。例として、以下のようなファイルがある。
tar32_2-20120929-211002.tar.gz
tオプションで含まれるファイルの一覧表示する。
>tar tvfz tar32_2-20120929-211002.tar.gz drwxr-xr-x 0 tsuneo openlab 0 9 29 2012 tar32_2/ drwxr-xr-x 0 tsuneo openlab 0 9 29 2012 tar32_2/CVS/ drwxr-xr-x 0 tsuneo openlab 0 9 29 2012 tar32_2/html/ -rw-r--r-- 0 tsuneo openlab 14266 9 29 2012 tar32_2/history.txt -rwxr-xr-x 0 tsuneo openlab 45056 4 25 2005 tar32_2/minitar.exe -rw-r--r-- 0 tsuneo openlab 487424 9 29 2012 tar32_2/tar32.dll -rw-r--r-- 0 tsuneo openlab 7415 12 17 2011 tar32_2/tar32.exp (以下、表示省略)
たとえば特定のファイルだけを展開(取り出す)には、ファイル名をパス付で指定する。
>tar xvfz tar32_2-20120929-211002.tar.gz tar32_2/tar32.dll x tar32_2/tar32.dll