まず、MSゴシックとMS明朝のフォントを用意する。
このmsmincho.ttcとmsgothic.ttcをdviファイルと同じディレクトリに置く。
以下のようなファイルをテキストエディターで作成する。ここではms.mapとする。
rml H msmincho.ttc
rmlv V msmincho.ttc
gbm H msgothic.ttc
gbmv V msgothic.ttc
これもdviファイルと同じディレクトリに置く。これで、dvipfmxコマンドに-fオプションを付けて起動をすればフォントを埋め込んだPDFファイルを作ることができる。ocument.dviをPDFファイルにするときは、以下のようになる。
$ dvipdfmx -f ms.map document.dvi
以下は実行例。
$ dvipdfmx -f ms.map document.dvi
document.dvi -> document.pdf
[1
** WARNING ** Removed 9 null character(s) from fontname --> MS-Gothic
]
** WARNING ** UCS-4 TrueType cmap table...
○○ bytes written
なお、作成したPDFファイルにMS明朝、MSゴシックが埋め込まれるのは都合が悪い時は以下のようにする。以下のようにすると、MS明朝、MSゴシックフォントを使用するという情報だけが書き込まれフォント自体は埋め込まれないPDFファイルを作ることができる。
mapファイルのフォント名の前に「!」(感嘆符、エクスクラメーションマーク)を付ける。
以下のようなmapファイルを使用すれば、PDFファイルにMS明朝やMSゴシックは埋め込まれない。埋め込まれはしないが、パソコンにMS明朝やMSゴシックがインストールされているコンピューターで開いたときは、フォントがMS明朝やMSゴシックになる。
rml H !msmincho.ttc
rmlv V !msmincho.ttc
gbm H !msgothic.ttc
gbmv V !msgothic.ttc