Adobe Acrobat 8 ProfessionalをWindows Server 2008 R2で使う場合の話。公式には使えないことになっており、しかもWindows Server 2008 R2は64ビット版しかないことから、使用には困難が予想される。しかし、うまくやればインストールも使用することもできる。ただし、ただしインストール時に一手間必要。
インストールCDを使用してインストールを行うと、途中、ダイアログボックスが現れて、「AdobePDF.dllが見つからない」みたいなことを言われる。そのために事前準備が必要。
- Acrobat 8のインストールCDをドライブにセットする。
- フォルダー「\Adobe Acrobat 8 Professional」にData1.cabというファイルがあるはず。Windows 2008であれば、このファイルをダブルクリックすると自動的に展開される。
- AdobePDF.dllというファイルがあるはずなので、これをコピー&ペーストで適当なフォルダーに置く。
- インストールCDでインストールを行う。途中、「AdobePDF.dllが見つからない」みたいなことを言われたら、前述のAdobePDF.dllファイルを置いたフォルダーを指定すれば自動的に読み込んでくれ、インストールが再開する。あとはインストールが完了するまで待てばよい。
ただし、このままではAdobe PDFがうまく動作しないようだ。そのため、アップデートを行う。なお、Acrobat起動後にメニュー「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」しても、タイトルバーに「Adobe Updater」と書かれたウィンドウで「現在、利用可能なアップデートはありません。」と言われてしまう。そのため、アップデートさせるプログラムを手作業でダウンロードして、そのアップデートのプログラムを順番に実行する必要がある。なお、CDでのインストール直後のバージョンは通常8.0.0。
8.0.0→8.1.0
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/acro81_win.html
8.1.0→8.1.1
http://www.adobe.com/jp/support/downloads/3796.html
8.1.1→8.1.2
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3849
8.1.2→8.1.3
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4087
8.1.3→8.1.4
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4410
8.1.4までアップデートすれば、Adobe PDFはきちんと動作するようになる。