数式モードで変数にダッシュを付けたいときは、「’」(シングルクォーテーション、シフトキーを押しながら6を押して入力される記号)を単純に入力すればよい。
a + a' → a + a'
\primeを使用してもよい。ただし、そのまま使用すると文字と同じように配置されてしまうため、右側の上付き文字にする。
a + a^{\prime} → a + a'
jbibtexを使うと、以下のメッセージと共にエラーで動作が止まることがある。
I couldn't open style file junsrt.bst
最近(2018年8月現在)の最新のW32TeXでは、jbibtexからはjunsrtは指定できなくなったようだ。代わりにpbibtexを使用すればよい。
TeXでニアリーイコールの記号(≒)を出力するには、\fallingdotseqを使う。ただし、これはamssymbパッケージに含まれるもののため、プリアンブルにパッケージの使用を明記する必要がある。
\usepackage{amssymb}
$x \fallingdotseq a$ → x≒a
TeXの数式モード内では、原則アルファベットは変数と見なされ、斜体(イタリック体)で出力される。これを例えば「∠A = 90°」のように特定の文字(この例では「A」)を立体(ローマン体)にするには、\mathrmを使用する。
$\angle \mathrm{A} = 90\tcdegree$
↓
∠A = 90°
\mathrmの直後に立体にしたい文字列を{}(波括弧)で挟めばよい。
TeXで角度の単位記号°(度)を出力するには、\circを使えばよい。ただしこれは数式モードのみで使用できる。なお、\circは数式モードで白中抜きの黒丸を表示する命令である。
例えば「90°」と出力したいときは、以下のようにすればよい。
$90^\circ$ → 90°
パッケージを利用する方法もある。こちらの方が扱いは簡単である。本文ではtextcompパッケージによる\textdegree、数式モードではmathcompパッケージによる\tcdegreeを使えばよい。
パッケージを使うために、プリアンブルに以下の2行を追加する。
\usepackage{textcomp}
\usepackage{mathcomp}
入力と出力は以下のとおり。
90\textdegree → 90°(本文)
$90\tcdegree$ → 90°(数式モード)